旅の本棚:旅の本とエッセイと名言と by編集部

旅の本棚:旅の本とエッセイと名言と by編集部

ここは編集部。

本好き・エンタメ好きな編集部員たちが、編集会議で紹介しきれなかった本たちを本棚から引っ張り出して、ご紹介します。
小説あり、マンガあり、エッセイあり、かと思えば、本の間に挟まった名言メモあり、エラくごちゃごちゃしてるけど、お宝もたっぷり。
ちょっとのぞいてみましょう。

のんびりまったり編集部が語る、編集会議はこっちからどうぞ。

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ボートの三人男 (中公文庫) Kindle版

気鬱にとりつかれた三人の紳士が犬をお供に、テムズ河をボートで漕ぎだした。歴史を秘めた町や村、城や森をたどり、愉快で滑稽、皮肉で珍妙な河の旅が続く。数々のオマージュ作品を生み、いまだ世界で愛読されている英国ユーモア小説の古典。

ボートの三人男 (中公文庫) ジェローム・K・ジェローム

テムズ河の風景をゆったり味わいながら、英国ならではのギャグと共に川下り。最高の旅ですね。

のんびりまったりくすくす笑いながら楽しく読めます☆

どくとるマンボウ航海記 (中公文庫) Kindle版

水産庁の漁業調査船に船医として五か月の航海に出た著者が、航海生活や寄港したアジア、ヨーロッパ、アフリカの風景や文化をめぐり、卓抜したユーモアとユニークな文明批評を織りこんでつづった型やぶりの航海記。日本人の対西欧コンプレックスのない自由で気ばらない旅行記としてたちまちベストセラーとなった。年月を経て今なお新しい、旅行記ものの先駆的作品。

どくとるマンボウ航海記 (中公文庫) 北杜夫

力抜けてるわね〜旅らしいキラキラ感なんて皆無よ。

「私はこの本の中で、大切なこと、カンジンなことはすべて省略し、くだらぬこと、取るに足らぬこと、書いても書かなくても変わりはないが書かない方がいくらかマシなことだけを書くことにした」

名言中の名言だわ。

家出のすすめ (角川文庫) Kindle版

「書を捨てよ、町へ出よう」――若者の未来の自由は、親を切り捨て、古い家族関係を崩すことから始まる――。

家出のすすめ (角川文庫) 寺山 修司

家出って旅の基本だよね。とりあえず川に沿って歩いてみるってどお?

◆主人公と一緒に♡パワフル旅行

虚空の旅人 Kindle版

舞台となるのは、異界と人の世界が交錯する世界 ── 。

海にのぞむ隣国サンガルに招かれた、新ヨゴ皇国の皇太子チャグム。しかし、異界からの使いがあらわれたことで、王宮は不安と恐怖につつまれる。呪いと陰謀のなかで奔走するチャグムを描く、シリーズ第4作。

[上橋菜穂子]の守り人シリーズ電子版 4.虚空の旅人

上橋菜穂子さんの超人気シリーズです。第4作とありますが、どこから読んでも読めますよ。

主人公チャグムが国の命運を背負って、あっちの国からこっちの国まで、国をまたいで大旅行。ハラハラドキドキが止まらないスケールの大きさと、ファンタジーとは思えない日常のリアルな描写が素晴らしいです。

これを子供だけのものにしていては、もったいない!

龍馬はん Kindle版

幕末のモテ男・坂本龍馬。その不思議な存在に翻弄されながら、次第に”なぜ人は生きるのか?”を考え始める龍馬の用心棒・藤吉。龍馬と共に、越前までの40里(150km強)の雪ふりすさぶ悪道を、1日10里のペースで飛ぶように駆け抜けた旅をきっかけに、藤吉の世界は更に縦横無尽に広がり始めるが……。

嶺里ボー『龍馬はん』

坂本龍馬をしたう若者が、龍馬のパワーに引きずられてあっちこっち連れ回されんだけどさ、
なんかいいのよ、そのアコガレっぷりがキラキラしてて。

帰ってきたら彼女に「旅から戻って来て、別人になったみたい」とかほめられちゃってさ。
私も龍馬となら旅したいわぁ。

どくろ杯 Kindle版

放蕩の限りを尽くし、世界中を放浪し続けた詩人が、妻であり、同じく詩人の森三千代と上海へ渡る。約5年の長い放浪の旅の始まりを描いた自伝的ノンフィクション。

どくろ杯 (中公文庫) 金子光晴 Kindle版

すさまじいパワーよ。学校はやめるわ、金は借りまくるわ、女にはだらしないわ、子どもは育てないわで、どうしようもなくなると周りに流されるみたいにして旅に出ちゃうような男なんだけどさ、憎めないんだよね。「生きてる」って感じ。

旅先で現地の人見て、「うんこの太そうな女」とか言う?もう参っちゃうわ。

◆ 美味しい旅ならこれ!

遠い太鼓 (講談社文庫) Kindle版

ある朝目が覚めて、ふと耳を澄ませると、何処か遠くから太鼓の音が聞こえてきた。その音を聞いているうちに、僕はどうしても長い旅に出たくなったのだ――。40歳になろうとしていた著者は、ある思いに駆られて日本を後にし、ギリシャ・イタリアへ長い旅に出る。

『ノルウェイの森』と『ダンス・ダンス・ダンス』を書き上げ、作家としての転換期となった、三年間の旅と異国生活のスケッチブック。

村上春樹「遠い太鼓」Kindle版

イタリアの本場のパスタ食べてみたいな〜クレタ島の自家製ワインも飲みたいし…
世界一周グルメ旅行きたい!...未来の彼氏と。。。

ようこそポルトガル食堂へ Kindle版

フルっとした食感にほんのりミルクが香る絶品チーズ、細かく柔らかな泡が喉に心地よい緑のワイン、艶やかな飴色に焼きあがった、あつあつの仔豚の丸焼き......。素朴で飾り気のない、でもほっとする料理の数々。ポルトガルは、どこか懐かしくて美味しい国だ。各家庭のキッチンやレストランを訪ね歩き、旅の旨みをぎゅっと詰め込んだ食旅エッセイ。

[馬田草織]のようこそポルトガル食堂へ

これはお腹空くよー。

リスボンとかコインブラとか、ポルトガル旅行では外せない地域を中心にうおすすめの店あり、調味料あり、レシピありでワクワク感たっぷり。写真見てるだけで旅気分。

面白南極料理人 Kindle版

ウイルスさえも生存が許されない地の果て、南極ドーム基地。そこは昭和基地から1000kmかなた、標高3800m、平均気温-57℃、酸素も少なければ太陽も珍しい世界一過酷な場所である。でも、選り抜きの食材と創意工夫の精神、そして何より南極氷より固い仲間同士の絆がたっぷりとあった。第38次越冬隊として8人の仲間と暮した抱腹絶倒の毎日を、詳細に、いい加減に報告する南極日記。堺雅人主演映画「南極料理人」の原作。

面白南極料理人 西村 淳

南極みたいな厳しい環境で、同じ人の顔しか見られないなんて辛すぎる!と思うんだけど、そんな中でおじさん達が嬉しそうにご飯食べてるのが、すごいカワイイ。

…あれ?南極って旅行とか行けるんだっけ?ツアーとかある??

◆金はなくとも旅は楽し☆

新版 貧困旅行記(新潮文庫)Kindle版

日々鬱陶しく息苦しく、そんな日常や現世から、人知れずそっと蒸発してみたい――やむにやまれぬ漂泊の思いを胸に、鄙びた温泉宿をめぐり、人影途絶えた街道で、夕闇よぎる風音を聞く。窓辺の洗濯物や場末のストリップ小屋に郷愁を感じ、俯きかげんの女や寂しげな男の背に共感を覚える……。主に昭和40年代から50年代を、眺め、佇み、感じながら旅した、つげ式紀行エッセイ決定版。

新版 貧困旅行記(新潮文庫) つげ義春

つげ義春を読んでいると、腹の底から脱力してしまいます。で、やる気も何もなくなったところで、それでも生きてる感じがたまらない。

こんな旅もいいですね。

深夜特急(1~6) Kindle版

インドのデリーからイギリスのロンドンまで、乗合いバスで行く――。ある日そう思い立った26歳の〈私〉は、仕事をすべて投げ出して旅に出た。途中立ち寄った香港では、街の熱気に酔い痴れて、思わぬ長居をしてしまう。マカオでは「大小(タイスウ)」というサイコロ賭博に魅せられ、あわや……。一年以上にわたるユーラシア放浪の旅が、いま始まった。
いざ、遠路2万キロ彼方のロンドンへ!

深夜特急(1~6) 合本版 沢木 耕太郎 固定リンク: http://amzn.asia/iX0Fcxn

旅好きの先輩に読まされました。
当時はピンと来なかったけど、今になって旅に行きたくてたまらない。。。
学生のうちにもっと旅しとけば良かったな...。

珍夜特急1―インド・パキスタン― Kindle版

インドのカルカッタからポルトガルのロカ岬まで、ユーラシア大陸を単独バイクで横断する――。
19歳の”私”は、大学の学費を費やして行ったタイ旅行でどこからともなくそんな啓示を受ける。

すぐに卒業を諦め、3年間に及ぶ準備期間を経ていよいよインドに入国した”私”は、いきなり送ったバイクを受け取れないというハプニングに見舞われる。こんな調子で、それまで日本ですらまともなツーリングもしたことのなかった”私”が、ポルトガルまで無事に走り続けることができるのだろうか――。

期間約1年、5万キロにわたるトラブルまみれの旅が、いま始まる!――。

珍夜特急1―インド・パキスタン― クロサワ コウタロウ

バックパッカーの聖典「深夜特急」をオマージュしたっぽいけど、それより本物のバックパッカーぽいし、スピード感あって面白いよ。
Kindleの個人作家はレベル高いよ。読まなきゃもったいない。

◆ 人恋しくなる旅

旅のラゴス (新潮文庫)

北から南へ、そして南から北へ。突然高度な文明を失った代償として、人びとが超能力を獲得しだした「この世界」で、ひたすら旅を続ける男ラゴス。
集団転移、壁抜けなどの体験を繰り返し、二度も奴隷の身に落とされながら、生涯をかけて旅をするラゴスの目的は何か?

旅のラゴス (新潮文庫) 筒井 康隆

これ言っちゃ身も蓋もないけどさ...旅に意味なんかないのよね。
無駄なことしてるヤツってセクシーだわ。

異国トーキョー漂流記 (集英社文庫) Kindle版

「私」には様々な国籍のユニークな外国人の友だちがいる。日本に「自分探し」に来たフランス人。大連からやってきた回転寿司好きの中国人。故国を追われたイラク人etc…。彼らと彷徨う著者の眼に映る東京は、とてつもなく面白く、途方もなく寂しく、限りなく新鮮なガイコクだ。愉快でカルチャー・ショックに満ち、少しせつない8つの友情物語。

異国トーキョー漂流記 (集英社文庫) Kindle版

東京にいる外国人ってどんな感じ?っていうのがリアルに想像できる本です。旅行しなくたって、世界中の人と出会えるんだよな...。

人間の大地 (光文社古典新訳文庫) Kindle版

「星の王子さま」の作者であり、国際郵便機のパイロットとしても長いキャリアを持つサン=テグジュペリが、勇敢な僚友たちの思い出、技術の進歩、また自ら体験した南米やアフリカでの極限状態などを、時に臨場感豊かに、時に哲学的に綴ったエッセイ。本当の勇気とは何か、人間の使命とは何かを熱く問いかける。

サン・テグジュペリ「人間の大地」Kindle版

死を体感した人って強いですね。作者、サン・テグジュペリは、今よりも死が身近だった時代に、日常的に旅をしていました。彼が旅の途中で何を想い、どう死を受け入れたのか、読んでいるだけで、その心地を体感できるようなエッセイです。

「星の王子さま」にも通じる、切なさと暖かさがぎゅっと詰まっている、私の大切な一冊です。

◆ 遊びゴコロが止まらない!

アルバート、故郷に帰る 両親と1匹のワニがぼくに教えてくれた、大切なこと Kindle版

時は1935年、飼っていたワニ(2歳、名前はアルバート)を故郷に帰してやることにした若き二人は、車の後部座席にワニを乗せ(!)、千キロ以上もの距離を旅した。

映画『遠い空の向こうに』の原作者H・ヒッカムが、両親の実体験をもとにした旅物語。

アルバート、故郷に帰る 両親と1匹のワニがぼくに教えてくれた、大切なこと Kindle版

超カワイイ、この新婚旅行!
しかも実話って信じられない。
憧れるわー

ガリバー旅行記 Kindle無料版

寝ている間に手足と体をしばられ、台車にのせられて小人国の都につれてこられたガリバー。小山のような人間に、都は大さわぎ! 左足を鎖でつながれたガリバーは、小さな皇帝と会うが……。

[ジョナサン スウィフト]のガリバー旅行記

旅...って言うか、拉致されて来た世界が小人の国!デッカイ怪獣が出現する話はいっぱいあるけど、このパターン珍しいよね。

けど、よくもまあ、こんなデッカイもの乗せる台車があったよ。

トム・ソーヤーの冒険(新潮文庫) Kindle版

ポリー伯母さんに塀塗りを言いつけられたわんぱく小僧のトム・ソーヤー。転んでもタダでは起きぬ彼のこと、いかにも意味ありげに塀を塗ってみせれば皆がぼくにもやらせてとやってきて、林檎も凧もせしめてしまう。ある夜親友のハックと墓場に忍び込んだら……殺人事件を目撃! さて彼らは──。時に社会に皮肉な視線を投げかけつつ、少年時代をいきいきと描く名作を名翻訳家が新訳。

トム・ソーヤーの冒険(新潮文庫) マーク・トウェイン

懐かしいです!本嫌いだった子どものころに読んでも、これは楽しかったな。

正確に言えば、旅の本じゃないんですけど、何もかもにワクワクする感じが、旅っぽくって入れちゃいました。スミマセン…

子どもも大人もすべての人に捧げたい、いたずらのすすめです。

◆ 約150年前の旅&冒険ロマン

十五少年漂流記〔完訳決定版〕 Kindle版

夏休みを、ニュージーランドの港で帆船に乗って遊んでいた少年たち。だが、舫綱がほどけ、船は外洋へと流れ出してしまった。嵐に遭いながらも、南太平洋を漂流した一行は、やがて見知らぬ島に流れ着く。十五人の少年たちを待ちかまえるさまざまな冒険の数々。勇気と情熱への熱い想いを若者たちに伝えるメッセージとして描いた、巨匠ヴェルヌ不朽の名作。完訳決定版。

十五少年漂流記〔完訳決定版〕 (創元SF文庫)

無人島に漂流したらどうしようって、私も子供のころよく考えました。

偏見も固定観念も恐れない、当時らしいスピード感がある冒険&旅小説です。

八十日間世界一周 (岩波文庫) Kindle版

1872年10月2日 PM8:45、ロンドンの謹厳な資産家にして知識人フィリアス・フォッグ氏は、多くの新聞が一斉にとりあげ狂気の沙汰と評した、八〇日間世界一周の旅に出た。彼はトランプ仲間と、一秒でも遅れると全財産を失うことになる賭をしたのだ。

八十日間世界一周 (岩波文庫) ジュール・ヴェルヌ

1872年出版ってことは、150年前くらいか。インディアンとの戦いとか、中国のあへん窟の話とか、時代感じるわ。

日本では横浜に来たのね。お羽黒の女が美しくないってさ。ずいぶんね。

月世界へ行く (創元SF文庫) ジュール・ヴェルヌ Kindle版

日本が明治維新を迎えるころ、アメリカ合衆国からふたりのアメリカ人とひとりのフランス人を乗せたロケット弾が月へ向けて発射された。しかしロケットの行く手には、流星の衝突、軌道の変化などの困難が待ちうけていた。SF史上不朽の名作。

月世界へ行く (創元SF文庫) ジュール・ヴェルヌ

「命知らずの男3人を乗せた砲弾が月へ向けて発射」ってのが、何から何まですごいよね。

月旅行ツアーの申込の広告見たことあるけど、確か120億円だったかな...。生きてるうちに行けるかな・・・。

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