ここは編集部。
本好き・エンタメ好きな編集部員たちが次の出版に向けて
ケンケンガクガクと制作会議……のはずが、ついつい脱線
今日はどんな話が飛び出すやら。会議室におじゃましてみましょう
日常系小説が流行ってるらしいっすね。
へえ〜日常系。日常っぽい事が書いてある小説って事?あれ…
ちょっと前に読んだ『ちいさこべえ』ってマンガはヤバイですね。面白いしかっこいい。
火事で実家の工務店「大留」が焼け、両親をなくした若棟梁・茂次は、「どんなに時代が変わっても人に大切なものは、人情と意地だぜ」という父・留造の言葉を胸に大留再建を誓う。そこに、身寄りのないお手伝いのりつ、行き場を失った福祉施設の子供達が転がり込んできて……ひげもじゃ若棟梁の崖っぷち人生劇場幕開き――山本周五郎の名作時代小説「ちいさこべ」を望月ワールド全開で新解釈する挑戦意欲作! |
●あらすじ |
へえ〜これ、映画化もされたんですね。
もっと遡れば夫婦善哉でしょ。アホな夫婦の日常がまあ沁みるのよ
大正から昭和初期にかけて、無頼派文学の代表的な作家として活躍した、織田作之助の代表作である短篇小説。逆境に負けない蝶子の精一杯な生き方と、だらしないが憎めない柳吉とが醸しだす、ほのかに明るく、ユーモラスな雰囲気を描いている。 |
うわ。1940年代ですか。この頃の夫婦って仲良かったんでしょ
何言ってんのよ。そんなの人それぞれに決まってんじゃない。
で、あんたのとこは最近どうなのよ。
どうって…まあ普通ですよ。
…ってなわけで語られて来なかった普通の日常をみんな知りた
その辺を語らせたらやっぱり女の方が上手よ
向田邦子さんって石原さとみちゃんがヒロインやってたやつですか
確かに、日常系って感じが
何を見たんだか分からないけど…そうね。日常系って言えば向田邦子をイメージする人もいるでしょうよ。
サザエさんと並べて語る人も少なくないわよ。
じゃあ、これも日常系ですよね?
●あらすじ 36歳未婚女性、古倉恵子。大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。これまで彼氏なし。日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、そんなコンビニ的生き方は「恥ずかしくないのか」とつきつけられるが……。 |
ああ、芥川賞取ったやつ。確かにこれはすごかった。
私の大学生活には華がない。特に女性とは絶望的に縁がない。三回生の時、水尾さんという恋人ができた。毎日が愉快だった。しかし水尾さんはあろうことか、この私を振ったのであった! クリスマスの嵐が吹き荒れる京の都、巨大な妄想力の他に何も持たぬ男が無闇に疾走する。 |
嶺里 ボー『 龍馬はん』
慶応3年11月15日(1867年12月10日)、近江屋で坂本龍馬と中岡慎太郎が暗殺された当日、真っ先に斬り殺された元力士・藤吉。
その藤吉の眼を通して映し出された、天衣無縫で威風堂々とした坂本龍馬を中心に、新撰組副隊長・土方歳三の苦悩と抵抗、「龍馬を斬った男」と言われる佐々木只三郎、今井治郎の武士としての気概など、幕末の志士達の巡り合わせが織り成す、生命力溢れる物語は、現実……。→ 続きを読む