鼻歌は世界を平和にするって!? 歌で体感100億倍な小説まとめ by編集部

鼻歌は世界を平和にするって!? 歌で体感100億倍な小説まとめ by編集部

 

 

 

歌詞の出てくる小説……。
歌詞と言っていいか分からないけれど、アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』は、
『10人のインディアン』(Ten Little Indians)の歌が元になっているのは有名ですね。

 

アガサ・クリスティー 『そして誰もいなくなった』 ●あらすじ
その孤島に招き寄せられたのは、たがいに面識もない、職業や年齢もさまざまな十人の男女だった。だが、招待主の姿は島にはなく、やがて夕食の席上、彼らの過去の犯罪を暴き立てる謎の声が……そして無気味な童謡の歌詞通りに、彼らが一人ずつ殺されてゆく! 強烈なサスペンスに彩られた最高傑作!

 
 
10人のインディアンの男の子 食事に出かけた
一人が咽喉を詰まらせて 9人が残った

9人のインディアンの男の子 夜更かしをした
一人が朝寝坊をして 8人が残った

(中略)

2人のインディアンの男の子 日光浴をした
一人が熱で焦げて 一人が残った

一人のインディアンの男の子 一人ぽっちになった
そして自分で首をくくって 誰もいなくなった

マザーグース『10人のインディアン』
Mother Goose Nursery Rhymes より引用)

 

 

 

 

ああ、そうか。これがありましたね。
これ、怖いですよね。あと引く怖さ。

 

 

 

これもそうです。つい先日ノーベル賞を受賞した日系イギリス人作家のカズオ・イシグロさんの小説。
これは小説発で曲ができたパターンだから、嶺里ボーさんの『TOPPOP』と一緒ですね。

 
目次

●あらすじ
優秀な介護人キャシー・Hは「提供者」と呼ばれる人々の世話をしている。生まれ育った施設へールシャムの親友トミーやルースも「提供者」だった。キャシーは施設での奇妙な日々に思いをめぐらす。図画工作に力を入れた授業、毎週の健康診断、保護官と呼ばれる教師たちのぎこちない態度……。彼女の回想はヘールシャムの残酷な真実を明かしていく。解説:柴田元幸。

 

 

 

 

ああ、これ!見ましたよ、映画。主人公がテーマ曲の『Never Let Me Go』(わたしを離さないで)を歌いだすと、もうやばい。
あ、YOUTUBEにあったから流しますね。

 

へえ〜、これ元はこんな曲だったんだ。
私はTBSのドラマ見たけどかなり雰囲気違った。
綾瀬はるか可愛かったな〜。

 

 

 

「科学」との向き合い方を考えてしまうような、重いテーマの小説だけど、
読みやすいし、この曲をイメージすると世界が開ける観がありますね。

そして、40代以上の日本人が、忘れられない曲と言えば、
ジョン・レノンが亡くなる2か月前に発売された『Starting Over』がありますね。

 

 

 

 

この曲を筆頭に1970年代後半~80年の音楽とともに、少年たちが成長していくストーリーを描いた短編集がこれです。

 

重松 清のKindle小説『あの歌がきこえる』●あらすじ
意地っ張りだけどマジメなシュウ、お調子者で優しいヤスオ、クールで苦労人のコウジは、中学からの友だち同士。コウジの母親が家出したときも、シュウがカノジョに振られたときも、互いの道を歩き始めた卒業の日にも、三人の胸にはいつも、同じメロディーが響いていた。サザン、RC、かぐや姫、ジョン・レノン……色あせない名曲たちに託し、カッコ悪くも懐かしい日々を描く青春小説。

 

 

 

 

有名なアーティストばっかりだ。それぞれどんな曲を取り上げてるんですか?

 

 

 

杉田二郎『戦争を知らない子供たち』、かぐや姫『好きだった人』、
サザンオールスターズ『いなせなロコモーション』、RCサクセション『トランジスタ・ラジオ』などなど。
当時、まだ生まれていなかった人でも、CMなどで知っている曲が多いのではないでしょうか。

ああ、RCサクセションは友だちに教わってはまった事があったなあ。
あの子、何してるんだろう…。

 

 

 

音楽を聴くとその時の記憶が浮かんで来ますからね。
きのさんのように自分でメロディーをつけて歌えれば素敵ですね。

 

(にやり。)

 

 

 

(…露骨ににやけた。この人ホントわかりやすいな。)

愛という言葉が そこにはありました~♪
希望という言葉が そこにはありました~♪♪

 

 

 

ああ、この歌詞良いですよね。これも嶺里ボーの小説『toppop』に出てくる歌詞です。
主人公の流石らしい真っ直ぐさがすごく良いんです。

 

 

 

希望という言葉が そこにはありました~♪
自由という言葉が…♪♪

 

 

 

…って何でハモれるんですか、ひいらさん!?
明らかに、きのさん自作の即席メロディーですよね???

 

 

 

自由という言葉が そこにはありました~♪
どの言葉も今は 薄汚れて…

 

 

 

謎すぎる、この人たち…。
そして自由すぎっしょ。
会議室でこのハーモニーは。
うちの子どもの自由研究くらい自由だ。

 

 

…何か楽しくなってきたぞ。
きのさんって、いつも鼻歌歌ってるからゴキゲンなのかな…

 

あ、動画撮っていいっすか?

 

 

撮りますよ〜

字幕も付けとくか…。
あ、これ、俺が担当した嶺里ボーのKindle小説『TOPPOP』の歌詞です。
イチオシなんでぜひ読んでみてください。


嶺里ボー「TOPPOP』

嶺里ボーのKindle小説『TOPPOP』愛という言葉が そこにはありました。
希望という言葉が そこにはありました。
自由という言葉が そこにはありました。

どの言葉も今は 薄汚れてしまいました。

理想という言葉が そこにはありました。
幸福という言葉が そこにはありました。
信頼という言葉が そこにはありました。

どの言葉も遠くで 引き裂かれてしまいました。

だけど、ホントは愛も希望も自由もあって、
理想や幸福や信頼も持ち合えるんです。

アンタの心にそれが宿るだけで。
たったそれだけで その言葉は生き返るのです。

 

●内容紹介

音楽はヒトを変えるチカラを持っていると信じる主人公・梅谷流石は、大学に通いながらバンド活動に明け暮れている。平和なはずの日常は、同居人のマツが学生中心の政治団体reVEALs(リビールス)を作ってから思わぬ方向へ展開し…

SNSはしない、トレンドにも興味がない、空気なんて読まない、そんな時代錯誤な主人公・流石の視線は、を着実に映し出す。今、この間をより良く生きたいと願う全ての人に読んで欲しい、疾感あふれる感動作。

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